FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

色を作る展(その1)

 つきあたりj
 ロンドンで唯一行った美術館が、ナショナルギャラリーでした。(写真上、ネルソン提督像奥突き当り)
 2014年8月に、ロンドンナショナルギャラリーでやっていたのは、「Making Colour」展でした。
 昨年の≪フェルメールと音楽展≫が面白かったので、今回の≪Making Colour 色を作る展≫も楽しみでした。
 ナショナルギャラリー所蔵の何枚かの絵に使われている色で区分して、色の成り立ちから、その将来にまで触れ説明していく流れでした。

 「青」からスタートして「金銀」で終わります。
 貴重な青はラピスラズリという綺麗な石を使って作られる貴重品だったことは知っていましたが、安価な代用品が経年と共に色が変色してしまったという現実の絵画も飾られていて、時代を超えて残っていく名画には、素材にもこだわりがあったのだとわかります。
 かつては、藍の染付の器として静物画に描かれたものが、今では、グレイッシュな器に変身していました。絵の前には、美しい藍の染付の器が置かれ、説得力のある展示となっていました。

 ところで、本来は、美術館には、さほど興味のない夫ながら、この美術展は、私よりも熱心に!!鑑賞していました。何故か?
 それは、絵画そのものより、絵に添えられた説明、色の作り方に興味があったからのようです。

 それにまた、今までで初めて夫と美術館に行ってよかったと思ったのは、色の生成の説明の中に、鉱物の単語が何度も交じり、もともと、読みこなせない説明文ながら、夫の単語力で、「へぇー、水銀 はいってるんや」「ふーん、硫黄つかうからかぁ」「ふへぇー、虫も色になったん?」と、彼の読解力のおかげで、ずいぶん助かったのです。
 その展示会の後、常設の本館に行くと、夫の絵画の見方が、今までと変わっているのが面白かったです。
 「貴重やいうても、青もけっこう使ってるやん」
 「この絵は、展示で緑のところにあったなぁ」
 
 というわけで、もちろん、一人の画家の作品を集めた展示、そのグループや時代の展示、ドコソコ美術館展などなど、美術館には色々な企画があるけれど、2013年の「フェルメールと音楽展」のように、楽器や、その描き方に特化したり、今回のように、色の生成に特化したりする展示も、美術鑑賞の幅を広げる面白い企画だと思いました。(続く)
☆写真下は、ロンドンナショナルギャラリー前のトラファルガー広場のライオンさん。

                   ライオンj          

PageTop