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みんなみすべくきたすべく

6ペンスの唄をうたおう

    ぱいからつぐみj
 (承前)
 ファリンドンの案内にマザーグースの「Sing a Song of Sixpence」の絵が載っていました。
 どうも、この町の有力者の息子で、桂冠詩人のヘンリー・ジェイムズ・パイ(Henry James Pye 1745-1813)という人のことと食べ物のパイPieを洒落たのが発端のようでした。

 もちろん、この歌は、シェイクスピアの時代でも使われたようだし、貴族たちの晩餐の席で、客人を驚かすに事欠いて、パイにいろんなものを包んだというエピソードさえあるくらいですから、ファリンドンのものは、元歌ではありませんが、町のパブで食べた、ステーキのパイ包みというのも(珍しく)おいしく、パン屋さんじゃなく、パイ屋さん、そして、民家のドアの上には、パイからクロウタドリが出てくる装飾までありましたから、パイとファリンドンの町は仲良しなのだとわかりました。

≪Sing a song of sixpence,
A pocket full of rye.
Four and twenty blackbirds,
Baked in a pie.
 6ペンスで唄をうたおう
 ポケットいっぱいのライ麦
 20と4羽のクロウタドリ 
 焼いてパイにして・・・・・・・・≫(吉田新一訳 「コールデコットの絵本―全16冊内容解説」 福音館)

 これが、ファリンドンの桂冠詩人Pyeを洒落て、
≪Sing a Song of Sixpence,
 A bag full of Rye,
 Four and twenty Naughty Boys,
 Baked in a Pye.≫
(「白い馬」に続く)

            パイj
       パイ包みj

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