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ペニーさんの2ペニーサーカス

           ネルソン提督j
 (承前)
 ペニーさんのサーカスで、最後、ペニーさんたちが自分たちのサーカスをするのですが、そのテントに「ペニーさんの2ペニーサーカス」と書いてあります。

 おお2ペニー!
 日本語に訳すと、ペニーさんだから、2ペニーと上手くいくのですが、1ペニーの複数形は2ペンスで、しかも、発音もツーペンスとならず、2ペンス(twopence tuppence)は、タペンスと発音されます。

 さて、そこで思い出すのが、映画「メリー・ポピンズ」の中で歌われる「2ペンスを鳩に」。
 鳩おばさんが、ロンドンセントポール前の階段に坐り、鳩が彼女の周りに集まっているあの印象的なシーンの歌です。思い出した?映画の中では、際立ってしんみりしたバラードで、メアリー・ポピンズが、子守唄に使い、そのメロディとともに印象深いものです。映画は、原作「風にのってきたメアリー・ポピンズ」とは違って、子どもたちとお父さんのバンクスさんとで2ペンスのことで、行き違いがあって、そのときに使われていた歌です。
 
 過日、映画「ウォルト・ディズニーの約束」を観て、作者トラヴァースの父親、銀行家であった父親と彼女の関係・その思いを知りました。そこで、再度、この「2ペンスを鳩に」の歌を聞くと、しみじみと伝わるものがあります。

 1ペニーでなく、2ペンス(タペンス)。
 日本でも、一円玉より、ほんの少し貨幣価値のある穴のあいた五円玉は、「ご縁がある」という言葉につながるように、たった1ペニーより2ペンス(タペンス)のほうが、ほんの少しのラッキーが付いてくるという感じなのでしょうか?

*「風にのってきたメアリー・ポピンズ」(P.L.トラヴァース 林容吉訳 岩波)
*「ペニーさんのサーカス」(マリー・ホール・エッツ 松岡享子訳 徳間書店)

☆写真は、ロンドン トラファルガー広場のネルソン提督像。ナショナル・ギャラリー前のこの広場には、以前鳩がいっぱいいましたが、餌やりを禁じたり、他の策もうったりで、今は、鳩が減っています。

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