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バレエ・リュス展

バレエ・リュスj
 先日、東京新国立美術館で開催されている「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」(~2014年9月1日)に行きました。上記写真のパンフレットには≪現代の芸術・ファッションの源泉 ピカソ、マティスを魅了したロシア・バレエ≫のキャプションがついています。

 舞台衣装とその元となったデザイン画などが展示され、パリのオペラ座の展示を思い出しましたが、この展示は、ガラスケースに入っていない分、前からも後ろからも丁寧に衣装を見ることができます。
 衣装そのものに興味があるとしたら、これは、なかなかのコレクションだと思わざるを得ません。細かく作っても舞台では、映えないはずのものなのに、かなり細かい作業の衣装もあって、驚かされます
 「ダフニスとクロエ」の衣装は、かなりアヴァンギャルドな感じのもので、原作の気恥かしい様な初恋物語を、この衣装で、どう表現していったのか、なかなかイメージしにくいものでした。
 あるいは、現代でも街着として通用しそうなものもあって、当時の観客がおしゃれの先取りを楽しんでいたのが、感じられました。

 さらに、壁に展示されているデザイン画などを見ていると、当然のことながら、デザイナー本人が、そのバレエの内容をしっかり把握していることがわかります。もちろん、バレエそのもののが好きであるというデザイナーの嗜好も手伝っているような気がします。

 ピカソのデザイン画やプログラム表紙絵が何点かあり、また、マリー・ローランサンやキリコもあり、このバレエ団が、当時のパリの芸術家たちを巻き込んでいったのがわかります。
  「うるわしのワシリーサ」「カエルの王女」などのロシアの昔話絵本を作ったイワン・ビリービンも、一枚ありました。彼も、舞台画を描き、舞台衣装もデザインしていました。(参考:Иван Билибин. Альбом.イワン・ビリビン画集)
 ロシアがバレエの本場だと捉えると当然のような気がしますが、オペラやバレエに大きな関心を持ち、また、その仕事も多かったアメリカのセンダックを思うと、舞台美術も手掛ける画家たちは、実際に、絵が動き出すという大きな楽しみを持って、仕事に臨んだに違いありません。

 衣装そのものを鑑賞するのは、少数派かもしれません。本来、バレエ・リュスのコレクションの鑑賞は、沼辺信一さんのブログ「私たちは20世紀に生まれた」に、詳しく、そして熱く書かれていますので、是非、そちらをクリック

*「うるわしのワシリーサ」(ロシアの昔話 イヴァン・ビリービン 田中泰子訳 ほるぷ)
*「カエルの王女」(ロシアの民話 イワン・ビリービン 佐藤靖彦訳 新読書社)
*「サルタンの王の物語」(プーシキン文 イワン・ビリービン絵 山口洋子訳 MBC21)
*「金鶏物語」(プーシキン文 イワン・ビリービン絵 山口洋子訳 MBC21)

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