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みんなみすべくきたすべく

中編部門

   農場jjj
(承前)
  中編で、いえ、もしかしたら、生涯読んだ大人の本部門でベスト20に入るかもしれない1冊は、 「動物農場」 (オーウェル・川端康雄訳・岩波文庫)で、1945年のもの。有名な本で、しかも、夫の蔵書にはとっくの昔にあったのに、私が読んだのは今回初めてです。

  この本がイギリスで出版された時と同様に、この現代、今リアルタイムにおいて、かの大国の動きと権力者の動きが似てなくもないので、そういう意味でも面白かったのですが、前半は、そんなことを忘れ、オーウェルのメッセージも忘れ、単純にお話運びのうまいお伽話として、ページを繰って行きました。タイトル「動物農場」の下に小さく「おとぎばなし」と書かれていたのに、今まで、見落としていたようです。

 子どもに向けたお伽話ではありませんが、イギリス人らしいユーモアがそこここに散りばめられ(というか、全体が大きな皮肉です)、もしかしたら、この本って、純粋にお伽話として書いた?等と素人は思うくらいの勢いで楽しめました。
 もちろん、革命だとか、なんだとか、大人だから、ああ、あのことねとは思うものの、そんなこと知らない人も、この本に流れる皮肉、否、大きなメッセージを掴めると思うのです。

 また反対に、オーウェル名前が重すぎて、(私がそうだったように)この本を手に取らないとしたら、残念至極。
私は、岩波文庫、川端康雄訳で読みました。[です。ます。調]なので、お伽話として馴染みやすいと思います。他の訳(開高健訳 ほか)も出ていて、夫の本棚の奥にあるらしいのですが、いかんせん、一番上の棚のその何重にもなった奥にあるようで、比べ読みができたわけではありません。

・・・・・・と、ずっと前に書いていたら、本日、彼の国だけではなく、此の国も、おかしな方向を選ぼうとしている。

☆写真は、英国湖水地方 ヒルトップ (撮影:&Co.I)

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