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石井桃子についての本三冊の続きで読んだ本3冊 (その2の2)

           蛙j
(承前)
 「ウサギどん キツネどん」で思いだした創作童話は、中川李枝子の「いやいやえん」 (福音館)でした。
 その中の、あの綺麗好きのオオカミと、キツネどん。そっくりじゃないですか!しげるは、ウサギどんほど悪くありませんが、慾ボケたオオカミは、間抜けなキツネどんのようです。
 きっと、中川李枝子は、「ウサギどん キツネどん」の話が好きだったに違いない・・・
 
 で、 「本・子ども・絵本」 (山脇百合子絵 大和書房)という中川李枝子の本に書いてありました!
≪・・・情操教育に関してやかましいだけに、本についても実に口うるさい親だったと今思い出してもうんざりします。よい本を読むのならいいが、くだらない本を読むぐらいなら草とりでもさせたほうがましだと思っているのです。・・・・(中略)・・・・・こういう両親の監視のもとで、岩波少年文庫は無条件に「よい本」の部類に入りました。『トム・ソーヤーの冒険』(トウェイン作 石井桃子訳)『名犬ラッド』(ターヒューン作 岩田欣三訳)『ふしぎなオルガン』(レアンダー作 国松孝二訳) 『ウサギどん キツネどん』 (ハリス作 八波直則訳)『ドン・キホーテ』(セルバンテス作 永田寛定訳)『三銃士』(デュマ作 生島遼一訳)『ばらいろの雲』(サンド作 杉捷夫訳)『長い長いお医者さんの話』(チャペック作 中野好夫訳)『星のひとみ』(トペリウス作 万沢まき訳)などなど、私たちは一冊読むごとに、その面白さに夢中になって、その内容を父や母にしゃべりまくりました。本を読むときは一人きりなだけに、感動を受けると胸にしまっておくのがもったいなくて、他の誰かに伝えないではいられなくなります。・・・≫

 しかも、中川李枝子は、別のエッセイで、角度を変えて、この本のことを書いています。
≪・・・さて、アフリカと聞いて、私が思い出す昔話は先ずリーマスじいやだ。幼い息子にせがまれ、寝る前のお楽しみに『ウサギどん キツネどん』を何べんよんだことか。・・・・・・(中略)・・・・息子はリーマスじいやの一語一語に気をもんだり、びっくり仰天したり、怖がったり、笑い転げたり無邪気そのものの幼児の表情をたっぷり見せてくれた。・・・(略)・・・一日のしめくくりにはもって来いの家族の団らん――昔話の効用とはそういうものだろう。≫(「リーマスじいやの昔話」月刊みんぱく2003)
(「石井桃子についての本三冊の続きで読んだ本3冊 (その3)」に続く)

*「いやいやえん」(中川李枝子 山脇百合子絵 福音館)
*「ウサギどん キツネどん」(J.C.ハリス作 八波直則訳 A.B.フロースト挿絵 岩波少年文庫)
*「本・子ども・絵本」(中川李枝子著 山脇百合子絵 大和書房)

☆写真は、♪イングル ゴ ジャン しめしめ イングル ゴ ジャン うれしや♪と歌ったウシガエルではありません。(撮影:&Co.A)

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