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コマ絵

                     コマ絵j
 (承前)
 勉強になった「やまとなでしこ―浮世絵美人帖」展で、わかったのは、浮世絵には、昨日写真下に写る「花鳥風月 風」や明日UPする「当盛三曲揃」のように3枚一組のものも多いということでした。そして、展示品は、古いものゆえ、3枚そろわないものもあって、一枚だけというものもありました。
 紙の大きさや刷る技術から、3枚一組なのでしょう。が、一枚ずつでも十分に鑑賞できる構図となっているのが面白い。ただ、よく見ると、例えば、今日の写真の「源氏雲浮世画合」でも左端に誰かの着物の端が描かれいたり、桜の幹が隣の画にも続いていそうだし、この左隣やそのまた左隣に、あるいはこの右隣に、画があったかも?等と、考えると、一枚だけでも楽しい。

 それにまた、多くの絵につけられている「コマ絵」という部分も、面白い。風景であったり、食べ物であったり、話のキャプションであったり、その本体の絵の補助的役割をする部分です。(写真、上部の四角い部分)
 写真の「源氏雲浮世画合」は、源氏物語の当世風源氏物語の画で、「コマ絵」のところに「若菜下」とあり、猫と蹴鞠と御簾の紐が描かれています。
 平安時代の「源氏物語」では、≪桂木が、桜の頃、蹴鞠をしていると、御簾の奥で猫を追いかける音がして、その猫が御簾の紐にからまってしまったかで、御簾があがり、御簾の奥に居た女三ノ宮の姿を見てしまい…「若菜上」。で、せめて、その猫だけもそばに置きたいと切望する桂木が、猫好きの東宮の伝手から、その猫を手にするものの・・・「若菜下」。≫というものです。つまり、猫・蹴鞠・御簾の紐は、「若菜」の上下をつなぐ、重要な役目をする小道具ということです。
 ただ、残念ながら、私には、ちっとも読み取れない、女性の持つすりこ木の下に書かれている文面は、きっと、この江戸期の平安物語風の内容なのでしょう。
 この女性の手には、すりこ木、ひざ元にはすり鉢。
 すりこ木の端に紐がついているのが所帯じみてる・・・・。
 桜の花の下、綺麗なおべべで、一体何をすっているのでしょう?

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