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あかいえのぐ

         銀のスプーンj
 「あかいえのぐ」 (エドワード・アーディゾーニ 津森優子訳 瑞雲舎)
 エドワード・アーディゾ-ニの本邦初訳という「あかいえのぐ」が出ました。2012年ロンドン テート美術館出版により復刊されたもの。(元は1965年版のようです)

 「あるところに ひとりのえかきが いました。うつくしい えをかくのですが、なかなかうれなくて、まずしい くらしをしていました。いまは、けっさくになりそうな おおきなえを かいています」で、この絵本は始まります。
 絵かきさんは奥さんと3人のこどもたち(一人は赤ちゃん)と一部屋だけのアパートに住んでいました。おじさんの会社を継ぐ話を断り、援助を受けず頑張ってきたのですが、暮らし向きはよくならず、銀のスプーンを売ったり、金の煙草入れを売ったりして、乗り切ろうとしますが、とうとう絵を完成させる赤い絵の具さえ買えない日がきてしまいます。
 ところが、誰だかわからない送り主が食べものと一緒に「あかいえのぐ」を届けてくれ・・・という話です。
 さて、誰だかわからない人が誰で、その人は何故そんなことをしたのか、子どもたちは、どうしていたのか?

 家族5人で暮らす一部屋の様子は、うちも5人家族だったので、親近感があります。しかも、個人的には好きなイギリスの設えの部屋です。奥さんの肖像画がかかっているところもいいなぁ。それに、その部屋ともう一つの舞台になるのが、子どもたちに良くしてくれる古本屋さん、というのもいいですねぇ。

☆写真は、ロンドン ポートベローマーケットで買った、いざという時の銀のスプーンと、今年も綺麗に咲いたスパニッシュビューティ。

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