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郵便局員ねこ

       郵便局j
 (承前)
 「グリーンマン」の作者ゲイル・E・ヘイリーは絵本「郵便局員ねこ」 (あしのあき訳 ほるぷ出版)で、1976年のケート・グリーナウェイ賞を受賞しています。
 猫好きにも、ビクトリアン好きにも、そのユーモアある絵は、楽しいものだと思います。もちろん、お話にそってわかりやすい絵は、子どもたちが大いに楽しめる一冊です。

 英国ビクトリア時代、冒険心のある猫のクレアが、自分の住処を見つけに、まず、ミルク運搬車に乗って、生まれた酪農場を後にします。公園に行き、漁港に行き、町に行き、お屋敷に行き・・・季節が変わり・・・着いたところが、手紙や小包をネズミにかじられた人々や、ネズミにお弁当を食べられてしまった局員のいる王立郵便局でした。で、クレアは郵便局のネズミを退治し、王立郵便局の正式採用となり、週給6ペンスとミルクをもらい、ネズミは取り放題、しかも、【女王陛下直属郵便局員猫】というメダルの付いた首輪をつけ、とうとう、自分の住処を見つけたというお話です。

  職業人ならぬ職業猫の話は実際に英国で1868年~1984年まで、代々の猫に受け継がれた、れっきとした仕事でした。
 英国郵便博物館(The Postal Museum)のHPを見ると、最後の猫がBlackieという名であったということがわかるし、写真入りで掲載されているTibsという14歳以上の猫が、絵本の作者ゲイル・E・ヘイリーと共に写真に写る愛猫とそっくりなのもわかります。また、猫だけでなく、犬の項では、大型犬四頭で郵便荷車引いていただとか、馬の項では、馬は早便で使い始めたが、後にいわゆる郵便馬車に使ったり、あるいは、田舎ではロバを代わりに使っていたり等と、出ています。

☆写真は、英国ヘミングフォードグレイ村の郵便局。赤いポストにはEⅡR、つまりエリザベス二世以降のものを記す刻印があります。ビクトリア女王の時のものの現存するようです。

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