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みんなみすべくきたすべく

よき人たち

ケルト模様スイスj
 (承前)
 イェイツ編の「ケルト妖精物語」などによると、≪天国から追い出された天使の中で、どうにかこの世に上陸できた連中が妖精達である。妖精達はすぐに機嫌を悪くするので、直接、妖精達といわず、「紳士方」または「善い人達」と呼ばれる。また、すぐにおだてに乗るので、夜、窓敷居のところに少しばかりのミルクを置けば、一生懸命に不幸からその人を守ってくれる。≫
・・・というのが、アイルランドの妖精達のことです。
 お花に坐って、にっこり微笑んだり、キラキラ輝きながら、飛び回ったりというイメージの妖精とは、まったく違いますが、すぐに機嫌を悪くしたりおだてに乗ったりするところは、もっと人に近く、その人権を尊重してきたアイルランドにずっと住んできたのもわかります。ロンドン桜町通り17番地にやってきたメアリー・ポピンズにも似ています。

 映画「あなたを抱きしめる日まで」で知った、アイルランドの修道院の闇の部分。
映画「ウォルト・ディズニーの約束」で、P.L.トラヴァースのアイリッシュの父親が妖精話を娘と楽しんでいる様子。
ノーベル文学賞作家イェイツがアイルランドの昔話・妖精譚を編んだ事。
なんだか、ケルトの装飾紋様のように、ぐるぐる回って、巻き込んで一周したような気分です。または、妖精の輪のようにぐるっと。

で、そのぐるぐるの中心には、こんな言葉が・・・
≪「希望」と「思い出」には一人の娘がいるが、その名は「芸術」である。≫「ケルトの薄明」

*「妖精にさらわれた男の子」(山内玲子訳 岩波)
*「隊を組んで歩く妖精達」(山宮允訳 岩波文庫)
*「ケルト妖精物語」(井村君江訳 ちくま文庫)
*「ケルト幻想物語」(井村君江訳 ちくま文庫)
*「ケルトの薄明」(井村君江訳 ちくま文庫)

☆写真は、アイルランドから遠く離れたスイス クールの街の時計塔の窓の扉。ケルトのルーツに近い場所。

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