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おほふばかりの袖 その2

           宮川桜j
(承前)
 紫式部は、昨日の「おほふばかりの袖」という歌がよほど気にいったのか、はたまた、反対に、どうも気に触るのか、源氏物語第44帖「竹河」では、桜の頃優雅に花争いや歌で楽しんでいる姫君たちが、風が強く吹き始めた日に、各々が歌を作る最後の歌に「桜花匂ひあまたに散らさじとおほふばかりの袖はありや(花の香りをそこここに散らさないように覆うような袖なんかないですよね)」と言わせてみたり、第41帖「幻」では、幼い若宮が「桜をいつまでも散らさないようにするには、桜の回りに帳を立てて、垂れ布を上げなかったら、風も近寄らない」と、可愛いことをいうので、「空を覆うくらい大きい袖」といった昔の人より、「ずっと賢いわい」と源氏が目を細めたり。

 いずれにせよ、源氏物語の頃も、ここ一週間のこの辺りでも、桜と共に春を楽しむ人たちが多いのは、変わりありません。

☆写真上は、昨日とは違う近所の桜並木。朝日を浴びています。写真下は、六甲山系を見ながら、運河を挟んで記念植樹された枝垂れ桜。このキャナルパークの桜には、それぞれ記念植樹のプレートが掛っています

六甲しだれj

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