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みんなみすべくきたすべく

ラファエル前派の絵

プロセルピナj
 (承前)
 ラファエル前派の絵が、あまり好みではないという人も多いと思います。日本では、フランスの印象派に比べ、知名度も低く、人気も及ばないかもしれません。
 が、ロンドン テート・ギャラリーに初めて行ったとき、その大きな絵たちに圧倒され、それを飾りうる大きなギャラリーに圧倒されたことを思い出します。

 今回の六本木「ラファエル前派展」では、テートでみたような、特別大きな絵は来ず、大きなお部屋の暖炉の上に飾るのにピッタリな大きさの作品がほとんどでした。

 写真に写るプロセルピナの絵の、くどいような重厚な感じが、ラファエル前派の持ち味とも言えます。
 が、ザクロの象徴するものだけでなく、当時の女の人が髪の毛を結い上げず、ばっさりと下している。あるいは、華奢で弱弱しい女性らしさがあるとするなら、それに対するような太い首、肩の線。世紀末芸術・・・すなわち、新しい世紀への過程にあるとも思えます。

 ダンテ・ガブリエル・ロッセッティの描いたこの絵のモデルは、ウィリアム・モリスの妻で、ジェイン。
 ジョン・エヴァレット・ミレイの描いた「オフィーリア」のモデルは、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの妻のエリザベス・シダル(この女性の描いた絵も、少し展示されています)。
 そのミレイの妻は、思想家で美術評論家、ホイッスラーともめ、ラファエル前派の擁護者であったラスキンと、婚姻関係にあった女性。

 うーん、ラファエル前派の抱えている深さや重さって、結構、わかりやすいドロドロのもの?
 

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