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みんなみすべくきたすべく

秘密の場所

        グリーンノウトピアリーj
 絵本「三びきのやぎのがらがらどん」(瀬田貞二訳 福音館)の作者、マーシャ・ブラウンの講演「庭園の中の三人」(1994年)と、1990年に東京・大阪で行われた講演「左と右」の原稿が訳され、東京子ども図書館から刊行されています。( 「庭園の中の三人 左と右」松岡享子・高鷲志子訳 東京ども図書館 2013年9月)
 後者の講演は、私も聞きに行きました。それは、哲学的な内容で、マーシャ・ブラウンが、折に触れ、「左と右」と言って、話にアクセントを取っていたような気がしますが、なにしろ、25年も前のこと。今回の原稿訳文で、確かめるしかありません。

  さて、そんな講演録の「はじめに」のところ。
≪・・・絵本は楽しむものです。これが絵本のいちばんの存在理由で、たいていの場合には、これが最上で唯一の存在理由です。・・・≫と、きっぱり言い切っている箇所があり、「確かに!!!」と、大向こうから声を掛けたいくらいです。

 また、≪・・・よい絵本は、経験そのものです。ドラマはどこかほかのところで起きるのではなく、本そのものの中で、見え、聞こえるのです。成長するにつれ、ある一つの経験からの連想が別の経験を豊かにし、ついには、心の中に、夢や驚きや冒険を隠しておく秘密の場所をつくるのです。そして、長い人生を通じて、私たちの内なる子どもが、いくたびもこの場所に戻り、そこに蓄積されたものから生きる糧を得るのです。・・・≫

*** ちなみに、庭園の中の三人というのは、「ちいさいおうち」(岩波)のバージニア・リー・バートン、「もりのなか」(福音館)のマリー・ホール・エッツ、「100まんびきのねこ」(福音館)のワンダ・ガアグのことです。

☆写真は、英国 ヘミングフォード村 グリーン・ノウ物語シリーズ(ルーシー・M・ボストン 亀山俊介訳 評論社)の舞台になったマナーハウス庭。

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