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葛飾応為

oui j
 作品数が少ないと、ついつい追っかけをしたくなる代表がフェルメールです。
 さらに、作者の確定ができていないがゆえに、現存の作品が10点余と少ないのが、日本の葛飾応為です。

 葛飾応為は、葛飾北斎の三女で、北斎が「おーい」「おーい」と呼んだから「応為(おうい)」だとか、諸説あるらしいのですが、本名はお栄。
で、今のところ3応為を見ました。

 2006年神戸であった「ボストン美術館 肉筆浮世絵展」にあった「三曲合奏図」。先日見た「大浮世絵展」での「夜桜図」。そして、この度、東京 浮世絵 太田記念美術館で見た「吉原格子先之図」。

 北斎とは全く違う、美人画です。「肉筆画展」のときも「大浮世絵展」のときも、いろんな作者の作品が大量に並ぶ中、たった一枚しかなかったのに、記憶に残る美しさ。

 「三曲合奏図」は、その指先の美しさも繊細で、楽曲が聴こえてきそうなほど。
 「夜桜図」は、多くの作品に埋もれそうになりながらも、存在感を表していました。

 それで、太田記念美術館の「吉原格子先之図」。
 綺麗です。着物の模様も細かく丁寧です。
 北斎の影響か、外で立っている人達にも微妙に動きがあって、格子の直線といいリズムを奏でています。もちろん、提灯の光の輪と格子の対比。
 西洋の絵のような雰囲気のただよう光と影。浮世絵の流れとは違うところに咲いた一輪の花。
 花魁の一人ひとり、提灯を下げる大人や子ども、ひっそりした息づかいと、婀娜やかな息づかい、華麗な世界なのに哀しみをたたえている。そんな光と影。
 もっと、彼女の作品が多かったら?彼女が男に生まれていたら?彼女の父親が北斎でなかったら?・・・と、思うことは色々ありんす。

「三曲合奏図」は、現在、名古屋ボストン美術館の「北斎展」(~2014年3月23日)で見られます。その後、神戸、北九州、東京と巡回するようです。
「夜桜図」も、東京「大浮世絵展」での出展は終わったものの、この後、名古屋市立博物館で見られます。(2014年3月11日~5月6日)
東京 浮世絵太田記念美術館の「葛飾応為 吉原格子先之図 -光と影の美」は、2014年2月26日まで。
今すぐなら、名古屋と東京で一枚ずつ見られます。3月中旬なら、名古屋で2枚見られます。はい。(続く)

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