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みんなみすべくきたすべく

後期ラファエル前派の展示

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 雪に変わる前の冷たいものに打たれながら、娘と二人、東京 三菱一号館美術館に行きました。
 都心にあって、この一角は、低層のレンガ造りで、なんかほっとします。
 年代順に見たいなら、六本木でやっている「ラファエル前派展―英国ヴィクトリア絵画の夢」(~2014年4月6日)が先なのですが、天候事情で、三菱一号館の「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860‐1900」(~2014年5月6日)から行きました。
 
 多くの作品が、英国 ロンドン ビクトリア&アルバート博物館のものなので、さながらV&A展とも言えそうな展示です。(別の美術館の所蔵品もあります)
 元々、V&Aは、娘のお気に入りの博物館で、英国滞在中に、校外学習で出掛けていました。私にしても、ロンドンで泊るのは、この美術館の近くなので、おなじみの作品が多かったものの、実際のV&Aは大きすぎて、何度行っても、全部見切れていないのが、本当のところです。それに、今回は、日本語のキャプションが付いているのが心強い。

 絵画だけでなく、家具や調度も出ているので、この時代の英国の雰囲気を知るには面白いと思います。ウィリアム・モリスバーン・ジョーンズワッツ、レイトン・・・・後期ラファエル前派ということなのでしょう。

 中でも、ホイッスラーのエッチングは、見たことがなかったので(と、思うので)新鮮でした。
 ラスキンと裁判沙汰になった「黒と金色のノクターン―落下する花火」や、映画「ミスタービーン」で登場する「灰色と黒のアレンジメント―母の肖像」、あるいは、先日の浮世絵展でも似た雰囲気のあった「青と金のノクターン―オールド・バターシー・ブリッジ」とは、どれとも様子が違うエッチングでした。この人の絵は、どこか暗さを伴っていると思っていたら、エッチングで単色のせいかどうか、暗さを感じませんでした。特に、ラスキンのヴェネチア考に対抗するべく作られた「ヴェニス12点のエッチング」の何枚かは、その裏にある対抗心を思うと、ちょっと微笑ましく、楽しめました。(ラスキンと名誉棄損で争い勝訴したものの裁判費用がかさみ、自邸を売却したらしい)
(「ヴィクトリア朝の挿絵 1」に続く)

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