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みんなみすべくきたすべく

直線的な風景

                               国技館横j
 東京で娘の部屋探しをして、伊丹空港に着き、いつものように空港バスに乗って帰宅しました。
空港バスから眺める阪神間の景色に、ほっとしたのは初めてです。今まで、海外から帰って来たときも、東京から帰って来たときも、感じたことのない安堵感でした。
「ああ、関西は、まだまだ大都市圏でなくてよかった。」・・・・景色の中に高層ビルが林立していないのです。大阪の中心には、まとまってあるにはあるのですが、それにしても、東京のそれとは、まったく違う。

 ともかく、関西の田舎者には、威圧的にしか見えなかった高層ビル。家探しをしたような地域には、高層ビルが少ないとはいえ、都内全域にあるビルたち。コンクリートの塊たち。
 高層部から見るような綺麗な夜景、実は、道路沿いは暗いのですね。一階部分は、シャッターであったり、門だけであったり・・・自販機の明かりやコンビニの明かりだけが明るい。
 直線的な風景の中で空が見えにくい。空が鋭利に切り取られている。なだらかな丘や続く緑、丸みを帯びたものが恋しい。走り回る子どもたちの声が聞こえたらいいなぁ・・・

 いつもは、観光客の目で東京を見て来たのが、住民なら という目だったのでしょう。
 
 高村光太郎が「あどけない話」という詩で
≪智恵子は東京に空が無いといふ、  ほんとの空が見たいといふ・・・・≫(「智恵子抄」(新潮文庫)と書いたのは昭和3年のこと。深い意味では、違うのだろうけど、思い出してしまいました。
☆写真は、東京 両国国技館横。

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