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みんなみすべくきたすべく

ペーチカ

まきストーブj
 エチオピアの「山の上の火」の話も面白いけれど、寒い時は、ロシアやウクライナの寒い地方の話がぴったりです。
 クマや、オオカミ、キツネ、ウサギなど、毛皮系の動物の登場や、ロシア式 暖炉兼オーブンのペーチカが口をきいたり、飛んだりするなど、温かさには、事欠きません。

 ロシアの昔話「カマスのめいれい」にも、重要な役回りでペーチカが登場します。
 りこうものではない末っ子のエメーリャ、一日中、ペーチカの上に寝っ転がっているような、めんどくさがり屋のエメーリャ・・・なのに、カマスを逃がしてやったことによって、何でも望みが叶う言葉、「カマスのめいれいにより、ぼくののぞみにより・・・・」を手に入れます。

≪・・・・「エメーリャ、エメーリャ。なんでペーチカの上などにねてるのだね?王さまのところにいこうじゃないか。」
「ぼくは、ここがあったかくて、いいよ。」
「エメーリャ、エメーリャ。王さまのところへゆけば、なんでもすきなものを、のみくいさせてもらえるぞ。おねがいだから、ゆこうじゃないか。」
「ぼく、めんどうくさいや。」≫
・・・・とはいいうものの、エメーリャは、カマスに教わった「カマスのめいれいにより、ぼくののぞみにより・・・・」を唱え、王さまのところへ一飛び、そして、マリア姫を連れ帰り・・・最後はお姫様と結婚し王国を治めることに。

 ああ、温かいところで、ごろん。寒い時の、人々の夢?
 が、しかし、床暖房じゃあるまいし、ストーブの上に寝そべることはできないし、火鉢も火傷します。いわゆる西欧の暖炉そのものも、上に寝そべったり、火のある時はもぐりこめない。ペーチカなら、低温火傷もしないのだろうか・・・

*岩波おはなしの本「山の上の火 エチオピアのたのしいおはなし」(クーランダー、レスロー文 土方久功絵 渡辺茂男訳 岩波)
*岩波おはなしの本「まほうの馬 ロシアのたのしいおはなし」(A.トルストイ, M.ブラートフ, E・ラチョフ, 高杉 一郎, 田中 泰子訳 岩波)

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