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みんなみすべくきたすべく

正倉院展 2

      荒池j
(承前)
 正倉院展の漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)も華麗なものですが、平螺鈿背円鏡 (へいらでんはいのえんきょう)という鏡も、美しい細工のものでした。貝の螺鈿(らでん)や琥珀(こはく)、トルコ石やラピスラズリの砕片が敷き詰められているらしい。明治に修復されたものや、破損されたものも合わせると3点の出品でした。
 解説には、この鏡、聖武天皇のご遺愛のものとなっています。光明皇后のものじゃないの?それとも、ご一緒に使った?2キロ以上の重さもあるから、携帯品じゃないし、複数あるということは、お住まいの各所に置いていて、使った?・・・・など、現代の庶民感覚とはずいぶん違う生活だったことだけは想像できます。

 今や、細工の美しいものや華美なものは女の人のもののような感覚がありますが、男の人が美しいものを身につけたり、周りに置いたりしたのは、平和な証拠であるとも言えます。
 奈良、平安時代のあと、武士文化の鎌倉時代になると、質実剛健。男の人には、螺鈿の鏡なんか、必要ないのですから。
 現代の日本の若い男性が、美容に気遣い、襟にピンバッチをつけ、スカーフのようなマフラーを首に巻きするのも、平和だからなのだと、わかります。(続く)

☆写真は、奈良興福寺近くの荒池。自然の鏡に映る秋の風情。逆さに見ても秋の風情。

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