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みんなみすべくきたすべく

バッコス

ぶどうj
 大体、ギリシャ悲劇など読みこなせるわけがないものの、岩波文庫の新刊のところにあったので、ついつい買ってしまいました。 「バッカイ―バッコスに憑かれた女たち」 (エウリピーデス 逸身喜一郎訳 岩波文庫)
 
 神ディオニューソスと人の競り合い、その狂信者の女たちの話なのですが、だれが、神で人なのか、よく似た片仮名が続いたら、混乱するわ・・・
 すでに、登場人物紹介のところで、図に書いて整理しなくちゃ、大混乱。
 「カドモス: テーバイの建国者。ディオニューソスを生んだセメレーの父。いまや老人となり、国の実権を孫ペンテウスに譲っている。」
 「アガウェー: カドモスの娘。セメレーの姉妹にしてペンテウスの母。バッカイとなったテーバイの女たちの中心人物」
 セメレーと神ゼウスの子だからディオニューソスは神で、そのいとこのペンテウスは人なのですね。だけど、ディオニューソスの母セメレーは人なので、ディオニューソスは神としてどうよ?というところから悲劇が・・・。それに、ペンテウスを生んだ母親アガウェーが、ディオニューソスの側に付いて、我が子ペンテウス殺しに加担・・・うーん。

 ディオニューソスは、別名バッコスといい、豊穣とワインの神。ブドウからワインを作るのを伝えたとも言われ、また、酩酊の神でもあるところから、バッカイと呼ばれる狂信的な女たちを率い、結局ペンテウスの母までも狂わせていくわけです。わかってくると、面白くなってくる。

とはいえ、さっさと、頭に整理され入ってきたのは、この箇所のみかもしれません。
≪不幸とは、轡(くつわ)をはずした口舌と放縦にまかせた無分別の 行き着く先のこと。
静かな分を弁えた(わきまえた)生活と、思慮の深さは 大波に翻弄されることなく 不動のままであり、家々を崩壊から守る。神々は 大空高く住むとはいえ 遠くまで 人間界を見はっているのだから。小賢しいことは知恵ではない。・・・・・(後略)・・・≫

☆写真は、スイス ニヨン 公園花壇(?)にたくさん植わっているワイン用ブドウ。あまり、日本には入ってきていないらしいスイスワインですが、レマン湖の南向き斜面の多くには、葡萄畑が見えました。もちろん、この公園も日当たりのいい南斜面。

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