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学校の壁画

           カリジェ壁画j
 「ハンス・フィッシャー―世界でもっとも美しい教科書」(真壁伍郎著 編集工房くま)には、フィッシャー自身の文も収録されています。
「学校の壁画について」という短い文です。
≪・・・絵を目にする若い人たちは、こうしたまがい物には敏感で、すぐにノーをいうか、拒絶反応を示します。画家が自分で体験しているものだけを、彼らも体験します。絵は巨大な姿を描いた、自信たっぷりな、複雑な構図のものなどではなく、慎ましやかな、それもはっきりした線で描かれたもので十分なことが多いのです。子どもたちにとっては、単純で、抽象的な絵が、より身近に感じられます。わたしたちおとなが先入観で思っている以上に、そうした絵の方が子どもたちの想像力をかき立てるのです。・・・≫(真壁伍郎訳)

確かに、フィッシャーの描く世界は、単純な線が自由自在に動き回り、どんどんつながって行くような楽しさがあります。色で誤魔化していない、フィッシャーの力量を感じます。

また、文末で、フィッシャーは言います。
≪校舎に絵を描く画家にとって、より素敵なことは、絵を描いているときに、子どもたちが感動しながら一緒に参加してくれることです。≫

 美しい教科書といい、学校の壁画といい、大人だから、画家だからという上からの目線のないスイスの教育の姿勢を見るような気がします。
(つづく)

☆残念ながら、フィッシャーの壁画を目にしたことはありませんが、スイス Trunの小学校で、カリジェの壁画を見ました。(写真の上下とも)
 この村はカリジェの村なので、他にも彼の壁画がたくさんあります。その写真は、古本海ねこさんにも掲載してもらいました。

                   小学校プレートj

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