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みんなみすべくきたすべく

やまのこどもたち

        めーめーj
 「岩波の子どもの本」が生まれて60年だとか・・・還暦ですね。
 そのフェアが銀座教文館で開催され、『やまのこどもたち』『もりのどうぶつたち』『スザンナのお人形』の原画の一部が展示されています。(~2013年10月27日)

 せっかく、はるばる首都に行ったからには、と、先日、教文館に見に行きました。「岩波の子どもの本」のなかで、特に、「やまのこどもたち」は、我が家では思い入れの深い本なのです。正確には、「やまのこどもたち」と「やまのたけちゃん」という二冊。

 初めての子どもが生まれ、名前をつけるとき、若い夫婦はそれなりに頭を悩ませました。夫婦とも、愛称で呼ばれにくい名前で、親しく呼ばれやすい名前がいいなというのは頭にありました。例えば、あっちゃん、けんちゃん・・・。もう一つ、健康に育ってほしいという親の願いもありました。じゃ、簡単です。健康の「健」の字を使った名前の健ちゃん・・・が、もう一つ、私には密かに目論んでいたこともありました。絵本の中の子どもと同じ名前。愛され親しみやすい名前。
「健」と言う字を「たけ」と読んではどう?
・・・これで、やまのたけちゃんと同じ、たけちゃんがうちに誕生したのです。が、その頃、巷ではたけちゃんマンというキャラクターが流行っていました。なんだか、それが嫌だったのを覚えていますが、今は、遠い昔のこと。そして、今回「やまのこどもたち」は復刊されました。

 舞台は、私が生まれるより、少々、昔、しかも山あいの田舎。私や我が子の育った町の環境とはずいぶん違います。が、そこに描かれているのは、まぎれもない子ども時代の子どもそのもので、見ていて懐かしいと共にほっとします。ゲーム機に心を奪われている幼い子どもたちではない素朴な子どもたちがそこにいます。

 「岩波の子どもの本」には、本の大きさ等の都合上、原書の絵を改悪しているもの、あるいは、単に真似ただけとしか思えないものも一部あります。(この辺り、沼辺氏のブログ「私たちは20世紀に生まれた」に詳しい論考があります。また、「岩波の子どもの本」に寄せた文章も連載されています。是非!)
 ところが、オリジナルの日本の作品に日本人画家が絵をつけたものは、制約なく、伸び伸びと描かれているように思います。少なくとも、深沢紅子描くところのたけちゃんたちは、生き生きと楽しいこどもたちです。
「やまのこどもたち」「やまのたけちゃん」 (石井桃子作 深沢紅子画 岩波子どもの本)

☆写真は、シーニゲ・プラッテ植物園で、職員が来たら、飛んで出てきた羊たち。ベェベェー カランコロン ベェベェー カランコロンと、にぎやかなこと。

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