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みんなみすべくきたすべく

小学校の図書室

      VA 図書室J
 “「岩波の子どもの本」に出会ったのは、小学校の図書室だったと思います。”と、コメントを書いただけで、小学校の図書室が記憶の中に立ちあがってきました。

 窓の下に続く本棚、壁には、背の高い棚。
 日焼けした木綿の、しかも継ぎのあたった白いカーテン。
 教室のとは明らかに違う大きな木の机、木の椅子、…当時は、まだ庶民の生活に少なかったテーブル文化。
 貸し出しカウンターは、立派で仰々しく、貸し出しカードの小さな引きだし。秘密が詰まっていそうな気がしました。本を出したときに、本の代わりに入れておく代本板。その板は妙な台形で、2㎝かそこいらの分厚い板で、端はささくれだっていたり、角が丸くなっていたり・・。

 背表紙がよれよれしながらも、きちんと並んだ「岩波の子どもの本」・・・きかんしゃやえもん、どうぶつ会議、ふしぎなたいこ、おそばのくきはなぜあかい、そして、ちびくろさんぼに、こねこのぴっち・・・・
 本の好きな女の子が、6年生のとき図書担当でもあった担任に指南され、次々、読んでいった宮澤賢治。が、図書館の隅の棚で誰も触らないように見えたアーサーランサムのシリーズも教えてほしかった・・・このときリアルタイムで出会わなかった無念さが、大人になって、飢える(かつえる)ように出向いた英国児童文学訪問につながっているのかもしれません。

 教訓抜きの楽しい世界に、リアルタイムで出会ったのは、「エルマーのぼうけん」(福音館)と「長くつ下のピッピ」に「ドリトル先生」。それに、ケストナー。他の本にもたくさん出会ってきたはずなのに、他は覚えていなくて、感想文の賞をもらった本の名前すら覚えていなくて、こうやって思いだすのは、ほとんどが岩波の頑丈な本たち。そして、二階の端っこにあった図書室。

☆写真は、ロンドン ビクトリア&アルバート ミュージアムの図書室。ここの外からの写真は昨年撮って、こちら

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