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みんなみすべくきたすべく

絵が語る言葉を充分理解するだけの知識

    ひまわりj
(「ホガース 2」から続き)
(承前)
 こんな言葉に出会ってしまいました。それは、最近出た「鯰絵――民俗的想像力の世界」 (岩波文庫)の前書きにありました。
≪鯰絵(なまずえ)が語りかけてくる声を、私がはじめて聞いたのは、もう10年以上も昔のことになる。はじめのうち、鯰絵はなんとなく親しみやすい口調で話しかけてきた。やがて二者の間に簡単な対話が交わされるようになったが、この対話はすぐにとぎれてしまった。そのころの私にはまだ、鯰絵の語る言葉を充分理解するだけの知識がなかったので、とうていすぐには答えられそうもないややこしい疑問の山にぶつかってしまったからである。その時以来、私は、鯰絵が表象する世界全体に、それが表現しようと意図しているものに、また、絵と詞書(ことばがき)の背後に潜んでいるものに、繰り返したちもどって思索をこらすようになったのである。・・・・・≫

 うーん、物語る絵をもっと楽しむには、「絵が語る言葉を充分理解するだけの知識が必要」とな。

 そうですよね。一枚の絵を見ても、何も知らないで見たときと、その背景の様々が理解できているときとでは全然違う。

 本でも一緒。昔、読んだときと、ちょっとは背景がわかって読んだ時では、飛び込んでくる文言が違う。
 
「物語る絵」が好みだというからには、もっと「物語る絵」に近づいて対話できるよう精進しなければ・・・
(「鯰絵」に続く)

*「鯰絵――民俗的想像力の世界」(C.アウエハント、小松 和彦、中沢 新一、 飯島 吉晴、古家信平訳 図版多数 岩波文庫 )

☆写真は、京都 亀岡市近郊(撮影:&Co.Ak)

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