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「カルテット!人生のオペラハウス」

     オペラ座階段上j
 この前見た、映画「マリーゴールドホテルで会いましょう」は、イギリスからインドに、老後移り住む話でした。今度の映画「カルテット!人生のオペラハウス」は、引退した音楽家たちが老後を暮らすイギリスのホームでの話です。片や、インドの風景、片や、イギリスの風景。どちらの映画にも、しわも魅力のマギー・スミスが出ています。

 オペラ「椿姫」等の音楽家ヴェルディ生誕200年を記念した映画なのですが、俳優のダスティン・ホフマンが初監督の映画です。ダスティン・ホフマンは、昔、ジャズ・ピアニストになるのが夢だったと言うくらい、音楽への思い入れがあり、それが映画の背骨となって、いい映画になっています。老いのペーソスとユーモア。人生讃歌。まさに映画のスタートから流れる、そしてエンディングでも流れる、ヴェルディの椿姫「乾杯」、そのものの映画でした。

 主役の4人の俳優・女優さんたちの演技もさることながら、この映画を深みあるものにしたのは、ホームの他の住民が、本物の音楽家、しかも名だたる音楽家たち(らしい)。だから、何気ない練習風景も、楽しそうで、本物が伝わってきます。そして、最後、資金集めのために開かれたコンサートで、本物たちが披露する、歌や演奏。ぞくぞくしました。特に、撮影当時75歳だったギネス・ジョーンズと言うソプラノ歌手が歌ったトスカ「歌に生き、恋に生き」は、感動的。美しく誇り高い彼女の演技は、存在感があって、一つのことを成した人の底知れない力を感じました。クラシックだけでなく、軽く楽々と歌っていた往年のポップス(?)の「Are You Havin Any Fun?」もよかったし、ラップで語る黒人青年のやりとりも素敵だったし、老いも若きも、なんやかやあっても、生きることはちょっといいかもと、思わせてくれる映画でした。

 うーん、それにしても、素晴らしいロケーションにあるホーム。英国バッキンガムシャー タプローにあるHEDSOR HOUSE。現在は、結婚式場やパーティ会場などに使われる建物で、クリブデン宮殿に近く、テムズを見降ろす丘の上にあります。

☆写真は、パリ オペラ座 正面階段上

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