FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」

                  ロウアーマンハッタンj
 ドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』は、前作『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続きです。

 前作は、郵便局員だったハーブと図書館司書だったドロシー、この夫妻が、つつましい給料から、現代アートをコレクションしていく様子が撮影されていました。
 彼らがアートを購入する条件は、お給料で買える値段であることと、小さなアパートに収まるサイズだということでした。彼らの審美眼で買い集めたものは、彼らのアパートの壁を埋め尽くし、床を占領していきます。
 彼らが好きなものを購入していく過程は、結果、なかなか日の目を見ないアーティストたちを発見していく過程でもありました。そして、世間で評価されていく作品たちを売ることなく、美術館に寄贈する・・・というのが前作でした。

 その後、月日が流れ、小柄だった二人はより小柄になりました。片や車椅子、片や曲がった背中で車いすを押す、という姿。
 彼らの寄贈したものは、あまりに数が多いため、アメリカ国内50州の美術館に50ずつ、寄贈作品を送るというプロジェクトが発足し、その各地の展示の様子、美術館に出掛けるハーブ&ドロシー、芸術家たちの想い、学芸員たちの想い、美術館に来た子どもたち、そして、一人になってしまうドロシー・・・が、映し出されます。

 日本では、知名度の低い二人が、現代アメリカ美術界を牽引してきた有名人であるという事実に驚きます。ごちゃごちゃと手狭になったアパートで、今回も彼らは本当に幸せそうでした。(「コンテポラリーアート」に続く)

☆写真は、米国ニューヨーク マンハッタンのダウンタウン(撮影:&Co.T1)

PageTop