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みんなみすべくきたすべく

あひるのジマイマ

             ヒルトップj
 ピーター・ラビットシリーズ*の作者ビアトリクス・ポターの観察眼が鋭いのは、彼女の描いたピーターを初めとする小動物だけではなく、「ピーター・ラビットの野帳」*に描かれたきのこのイラストを見てもよくわかります。

 先日、英国に居る娘が言うのです。
「あひるが、アヒルのジマイマみたいに飛ぶのを見てん。あの絵の通り。首が前に出て、くちばし突きだして、必死に急いでいるように見える。すごいバランス悪いねん。首が長過ぎるねん。だから、ポターは、あんなボンネットかぶせて、すっきりバランス取らせたんやわ。帽子でも被らんと、絵面としてバランス悪い・・。今思い出しても笑える。」

 確かに、アヒルのジマイマ・パドルダックが、飛んでる絵は、印象的でした。今、絵本を広げなくとも、はっきりとその構図が目に浮かびます。いや、待てよ・・・他のシリーズも、ページ毎に思いだせそうです。ピーターもベンジャミンも、トムもサムエルも、そしてアヒルのジマイマにでてきたキツネの紳士も・・・

 それはきっと、ポターの絵が、リアルに本物を描いているからですね。嘘やゴマカシがあったなら、あいまいな部分があって、それが、見る者の心に届かない。

 場所も取らず、朽ちることもなく、一生、瞼の奥に住んでいるジマイマやピーターたち。
 そう、「ずっと、共に在る」のだと思うと、凄くハッピーな気持ちになりました。

「ピーター・ラビットシリーズ」 (ビアトリクス・ポター作 石井桃子・間崎ルリ子訳 福音館)
「ピーター・ラビットの野帳」 (ビアトリクス・ポター絵 アイリーン・ジェイ、メアリー・ノーブル、アン・スチーブンソン・ホッブス文 塩野米松訳  福音館)

☆写真は、英国 湖水地方 ピーター・ラビットたちの世界ヒルトップへ(撮影:&Co.I)
☆撮影の&Co.Iさんから、追伸です。「写真の向こうに見える家は、キャッスルコテージ、ヒルトップから向かい側に見える家で、ポターがウィリアム・ヒーリスと結婚後、亡くなるまで暮らしたおうちです。ポターは、そこからヒルトップに通って、仕事をしたり絵をかいたりされていたそうです。」 

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