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みんなみすべくきたすべく

「さまざまのこと思ひ出す桜かな」

            しだれとれんぎょうj
 以前の家の庭の隅に、連翹(レンギョウ)が植わっていました。
 子どもたちは、この黄色い花を「バナナ」と呼んで、ままごとに使っていました。そういえば、いつの間にか咲いているムスカリの青い花は「ブドウ」と言っていました。カラスのエンドウの「お豆」もありました。春を待って、庭に出た子どもたちに溢れていたのは、「遊びをせんとや生まれけむ」そのものでした。
 そして、お向かいの家の風下にあった我が家の庭には、桜の花びらが、はらはらと舞ってきました。舞い散る花びらは、あるとき、雪に見立てて手のひらにのり、あるとき、集めてごちそうとなって、小さなお母さんたちを楽しませました。

「さまざまのこと思ひ出す桜かな」 ≪芭蕉≫ 
 たくさんの桜を詠んだ句がある中でも、この句は、芭蕉が読んだ背景をしらずとも、理解しやすく、奥が深いです。(続く)

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