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時の娘 (その2)

日時計塔j
(「時の娘その1」から続き)
(承前) 
 小説「時の娘」の中で、もしかしたら、リチャード三世の背中が曲がっていたことさえも真実ではないのかもしれない・・・とあるのですが、先日確認された遺骨は、確かに曲がっていたし、研究では、生まれつきでなく思春期頃から曲がったのではないか、と言われていました。また、埋められる前に手は交差され、埋められた穴も狭く首が乗っかっていたとか、最後を丁寧に扱われていなかったこともわかったようです。

 それから、警察官のグラントが35,6歳くらいと見当をつけた肖像画は、32歳で死んだ若き王というより、疲れた、とても30代前半の人には見えない絵でした。
 ところが、今回実際に復元されたリチャード三世の顔は、随分若々しく見えるものです。復元に関わった学者は、「彼は32歳だったということと、ユーモアのセンスがあったと歴史的記録にあるので、口元を、微笑んでいるようにした」と説明し、人のよさそうなリチャード三世を生み出していました。これなら、新しい、リチャード三世善人説の展開があるかも・・・

 ま、いずれにしても、こっちの人から見て、偉大で善人であっても、別の角度から見たら、そんなことしてたん?と見方、評価が変わることがあるのは、世の常でもありましょう。
 「真実は時の娘」とはいいながら、人の想いの絡まる歴史というものの、面白さを感じます。
(「肖像画」に続く)

☆写真は、英国ケンブリッジ 4面日時計の時計塔。

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