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時の娘 (その1)

502キングスカレッジjj
(「二つの薔薇」から続き))
(承前)
 時の娘 (ジョセフィン・ティ 小泉喜美子訳 ハヤカワミステリ)
「時の娘」は、ミステリ作家ジョセフィン・ティが、悪名高きリチャード三世、実は、善人だったのじゃないか説に取り組んだ探偵小説です。

≪スコットランド・ヤードの敏腕警部グラントは怪我をして入院。退屈しているとき、リチャード三世の肖像画をじっくり見る機会を得ます。そして、肖像画の男が、あまりに良心的すぎた人物、悩める人のように見えます。歴史でもシェイクスピアでも散々、リチャード三世悪人説が唱えられ、人々もそう信じているものの、本当に幼い王子たちを殺す様な悪人だったのか。と、考え始めます。そして、入院先での豊富な時間と、資料や本を集めてくれる仲間の力を得て・・・・≫

 先日の、リチャード三世遺骨確認のニュースの後、この探偵小説「時の娘」のことが新聞に出ていたので、図書館で申し込むも、素早く誰かが借りた後。で、やっと回ってきたら、まあよく読まれた形跡のある幸せな本でした。

 確かに、一気に読ませる力を持っています。考証されていくことも、さもありなんと思わせる力を持っています。少々の無理も感じますが、そこはそこ、論文でなく娯楽小説なんですから。面白い1冊でした。
(「時の娘 その2」に続く)

☆写真は、英国ケンブリッジ キングスカレッジチャペル 薔薇のレリーフあちこちに。

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