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隨心院

    はねずの梅j
 ご近所の梅が満開だったので、京都山科小野にある隨心院門跡の梅園もさぞや、と思って行ったものの、名物の「はねずの梅」は、遅咲きで、もう少し。
 ただ、梅はつぼみが丸くて可愛いので、すでに咲いている白梅や、一重や八重、枝垂れと共に、楽しみました。それに、梅園の梅は、よく手入れされていて、背が高くなり過ぎず、枝ぶりが美しく、梅、一輪、一輪ほどの、愛らしさで、心がなごみました。

 さて、この隨心院は、小野小町伝説でも有名です。小野小町を慕った深草少将の百夜通(ももよがよい)の伝説です。
 小野小町は、彼女を慕う深草少将に「あなたが、百日通うなら、私はあなたの許に参りましょう」と告げます。そして、少将は、伏見の深草から小野の里に雨の夜も雪の夜も通い続けたものの、最後九十九日目の夜、大雪によって門前で凍死という悲恋の伝説と、九十九日目の大雪の日に代理の者を送ったのが、ばれて、ご破算になったという滑稽譚があるようです。そして、「はねず」の梅が咲く頃、小野小町は、小野の里の子どもたちと楽しく過ごしたという伝説もあり、それらが、例年3月末頃の「はねず踊り奉納」のもととなったとあります。

 染めの「はねず色」は、色が退化しやすいらしく、そこから「はねずいろ」が「うつろいやすい」の枕詞になったと知りました。この寺が、その「移ろいやすい」はねず色の梅と「花の色はうつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」と、容色の衰えを花の色に例え「移る」と歌う小野小町ゆかりの寺だというのも、「粋」な感じがします。
 深草の少将は、きっと「深い」想いに掛っているんだろうし、はねずの梅というのも、「寝ず」に、掛けているんじゃないかと考えるのも楽しい。
 それに、ご本尊の「如意輪観世音菩薩坐像」が、少々艶っぽく見えるのは、この寺にまつわる小野小町伝説に、関係あるのかも 等と考えるのも、これまた楽しい。
(「はねず色」に続く)

2013年3月13日撮影
                  小野小町j

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