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みんなみすべくきたすべく

おきなさい 農場!

           468湖水地方農場j
(「煩悩まみれの日々」から続き)
 (承前)
 先日から、ロジャー・デュボアザンの「がちょうのペチューニア シリーズ」のことを書いています。これは、クリスマス時期に復刊された「ペチューニアのクリスマス」や「ペチューニアのうた」に関連して、ちょっと整理しようとしたからですが、結局、デュボアザンの絵本が、とんでもなく多いことがわかりました。40年で、130冊以上らしい。翻訳されたものも多く、昔話集の挿絵も合わせると、とても多い。実際、先日、デュボアザンを楽しむ集まりで、集めた絵本は、翻訳されたものと洋古書も含めると、50冊近く!
 
 明るい色調と、すっきり描かれた絵は、楽しいお話にぴったりです。初期の「ロバのロバちゃん」*の頃に比べ、どんどん、登場人物動物が、生き生きと描かれ始めます。それは、デュボアザン自身の絵と文による「がちょうのペチューニア」シリーズであり、ペチューニア以外にも、かばのベロニカ、めうしのジャスミン、わにのクロッカスなど、農場には、たくさんの動物たちが加わって、大きなファミリーを形成していきます。スイス生まれのデュボアザン自身が、アメリカ、ニュージャージー州の田舎に引っ越し、農場暮らしをしたことによって生まれた数々の絵本なのです。

 また、詩的な作品の多いアルビン・トレッセルトと組んだ作品も多く、「しろいゆき あかるいゆき」では、1948年にコルデコット賞を受賞しています。(コルデコット賞は、アメリカ図書館協会児童図書部によって、前年に出版されたもっともすぐれたアメリカの絵本画家に贈られる賞で、英国19世紀の挿絵画家ランドルフ・コルデコットにちなんでいます。)
 その二人による「起きなさい、農場!(Wake Up, Farm!)」には、朝、農場で目覚める時の息遣いと喜びが描かれています。
≪・・・・小鳥たちは歌い、家畜たちが鳴いている。
窓辺に輝く、明るい 朝のお日さま。
台所から お母さんの声。
「朝ごはんよ!」
さあ、一日が始まった、おはよう!≫(拙訳) 
(「ライオンのおくさん」に続く)

*「ロバのロバちゃん」 ロジャー・デュボアザン作 厨川 圭子訳 偕成社
*「しろいゆき あかるいゆき」アルビン・トレッセルト文 ロジャー・デュボアザン絵 江國香織訳 ブックローン出版
*「おきなさい、農場!(Wake Up, Farm!)」Alvin Tresselt Lothrop,Lee&Shepard Co.

☆写真は、英国 湖水地方 イースワイク付近の農場(「ピーター・ラビットたちの世界」付近)小さく羊や牛が見えます。向こうに見えるのは、ビアトリクス・ポターの愛したエスウェイト湖。夜明け前から窓べに立ち眺めていると、空の色がつぎつぎに変わっていく美しい場所です。(撮影:&Co.I)

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