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パレ・ド・ジュスティス

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(「太陽、春、花の咲き満ちた野、早朝目覚むる小鳥、雲、樹木・・・」から続き)
(承前)
 写真は、パリ セーヌ川 シテ島にある 元牢獄のコンシエルジュリーを含む建物をセーヌ左岸から撮ったもの。
 
 マリー・アントワネットや王族貴族などを多く収監したコンシェルジュリーは、セーヌ右岸から見える方の建物です。また、写真右後ろに見える尖塔は、それらの建物の中庭に位置するサント・シャペル(礼拝堂)です。美しいステンドグラスで有名です。この一角は、世界遺産に指定された観光名所でもありながら、パレ・ド・ジュスティス(裁判所)として、今も使われている建物部分があります。
 
 10年以上前、そのサント・シャペルの見学を終え、パレ・ド・ジュスティスの門扉前を通りかかったら、TV局のカメラが、そこに入ろうとする家族を追っかけていました。夜のNEWSで、まさにそれが写っていたので、大きな事件の裁判だったんだろうと思いました。

 マリー・アントワネットという歴史的人物、ユゴーの描く死刑囚というフィクションの人物、そして、現代に生きている人たち、今も昔も法で裁かれる人たちが出入りする地区が、現在は、観光客と共にあるというのも、なかなか興味深いことです。

≪パレ・ド・ジュスティスの大時計が八時半を打っている時に、私たちはコンシエルジュリーの中庭に着いた。その大きな階段、その黒い礼拝堂、その多くの不気味なくぐり戸などを見て私は、ちぢみあがった。馬車がとまった時には、自分の心臓の鼓動もとまりかっかているような気がした。≫「死刑囚最後の日」より      (「若い時から」に続く)

*「死刑囚最後の日」(ユーゴー作 豊島与志雄訳 岩波文庫)

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