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ちいさなもみのき

                 419メアリーツリーj
「ちいさなもみのき」 (マーガレット・ワイズ・ブラウン文 バーバラ・クーニー絵 上條由美子訳 福音館)   
(承前) 
 アリソン・アトリーのお話「小さなモミの木」は、貧しい子どもたちの家に行くモミの木の話でしたが、絵本の「ちいさなもみのき」は、足の悪い男の子の家に行くモミの木の話です。
 
 森のはずれに立っていたモミの木は、男の子のお父さんに見つけられ、男の子の家でツリーになります。冬が終わると、また森の外れに帰り一年を過ごします。そして、また次の冬、男の子の家へ。ところが、3度目の冬になっても、誰もやってきません。≪クリスマスなしでは、このよは ただ おおきく、つめたく、からっぽにみえました。≫
 ところが、雪の夜に、子どもたちの歌声が・・・男の子が、歩いてきたのです。

 バーバラ・クーニーの優しい絵が、話の暖かさを伝えてくれます。
 キャロルを歌いに来た子どもたちの絵、一番小さい子も緊張して、手を前で組んでいます。
 それを気遣う、小さなお兄ちゃんが、そっと背中に手を添えています。うーん。可愛い。

 中には、楽譜もついています。子どもたちが、男の子の家にキャロルを歌いに来てくれたときの歌、男の子も一緒に森で歌った歌の楽譜です。(続く) 

☆写真は、英国の普通のおうちのクリスマスツリー。本物のモミの木が金属製の支えに差し込まれることによって、しっかり立っています。(撮影:&Co.H)

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