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稀に見る勘違い?

416シャガールj
  先月書いた「ダフニスとクロエー」の後書きに、ベルナルダン・ド・サン・ピエールの「ポールとヴィルジニー」と比べている箇所がありました。R・ヘルムという人が、「ポールとヴィルジニー」は、清潔さ・優美さの点で,遥かにロンゴスの「ダフニスとクロエー」をしのぐといい、また、「ダフニスとクロエー」を激賞したゲーテの判断は「稀に見る勘違い」だとも言っているのです。
 ほんとかぁ?こりゃ「ポールとヴィルジニー」も読んでみなくちゃ・・・
図書館の書庫から引っぱりだしてもらったこの「ポールとヴィルジニー」。古い本です。旧仮名遣い・・・

  旧仮名遣いに四苦八苦しながら、「ポールとヴィルジニー」を読み終えました。
 同じ純愛物語でも、1800年以上も前のちょっと気恥ずかしいくらいの「ダフニスとクロエー」と、1700年代、悲恋の「ポールとヴィルジニー」。
  宗教や時代、金銭、身分、いろんな制約のある1700年代の純愛は、なかなか「めでたしめでたし」といきません。これって、当時の静かな社会批判?
 1800年以上も前の大らかな純愛の方が、現代でも納得のいくように思えたのは、旧仮名遣いに四苦八苦するような個人的な国語力の問題かと思いつつも、ゲーテが激賞したのは「ダフニスとクロエー」だし・・・

  それで、「ポールとヴィジルニー」では、悲劇のその日を1744年12月24日に設定しています。お話は、我々の想像できるクリスマスとは関係ないものの12月24日なのです。その頃の、12月24日の捉え方が、今とは差があるのでしょうね。たぶん・・・

*「ダフニスとクロエー」(普及版)(ロンゴス文 シャガール絵 松平千秋訳 岩波)
*「ダフニスとクロエー」(ロンゴス文 ボナール絵 松平千秋訳 岩波文庫 2012年10月復刊)。
*「ポールとヴィルジニー」(ベルナルダン・ド・サン・ピエール文 田辺貞之助訳 白水社 挿絵も多数でしたが、画家は不明)

☆写真は、パリ オペラ座 シャガールの天井画

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