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みんなみすべくきたすべく

眼は聴く

396金丸屋根j
(2012倫敦巴里54)
(承前)
 恥ずかしながら、カミーユ・クローデルの弟 ポール・クローデルも著名な文化人だったと知るのも、あとからでした。劇作家で詩人で、外交官、しかも、日本にも5年間赴任した大使です。ジャポニスムと呼ばれる、その日本好みは、姉カミーユに感化されたものにちがいありませんし、日本に、実際に暮らした本物でした。(特に、2007年川口市立アートギャラリー「二人のクローデル展」では、その片鱗を見ることができたようです。今や、図録でしか、うかがい知ることができませんが、そこには、日本滞在中のポールが書いた書や歌などをみることができます。)

 このポール・クローデルと、カミーユの関係、そこから生まれる弟の人生について、知ったことをここで書くつもりはないものの、カミーユのことを知るために一番初めに読んだのが、ポール・クローデルの書いた絵画論「眼は聴く」(山崎庸一郎訳、みすず書房 表紙はフェルメール「デルフト眺望」)の中の「カミーユ・クローデル」の章でした。そこには、カミーユの作品「分別盛り」のことと、その作品の以前に出来ていた同じモチーフのことが書かれていました。初めのバージョンは、まん中の男の軸足が、懇願する女の方に向いていたのです。まん中の男の軸足が時を経て、老女に傾いたというこの作品の流れ。
ロダンとカミーユ、師弟で恋人。二人の天才。
そして、もう一人。
思い溢れる弟。(続く)

*「眼は聴く」と同時にポール・クローデルの「繻子の靴」(渡辺守章訳 岩波文庫)も、読み始めましたが、途中で、置いたまま。弟よりお姉さんに先にたどり着きたい。

☆写真は、ロダン美術館庭の向こう、ナポレオンが眠るアンヴァリッドの金色の丸屋根が見えます。「考える人」どこ?

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