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みんなみすべくきたすべく

心は千路に乱れ

395考える人と薔薇j
(2012倫敦巴里53)
(承前)
 彫刻家の技量や彫刻作品の魅力はなんでしょう?
 写真の「考える人」は、世界中で人気があり、生前に鋳造されたものが、パリだけでなく、京都でも東京でも見ることができます。
 そして、神の手を持つと言われるロダンの作品は、確かに力強く迫力のあるものです。また、その生み出した作品はどれも、実際の人間を鋳造したのかと思えるほどの真実味を帯びています。

 同じく天才のカミーユ・クローデルは、繊細で細やかな動きを表現します。
 カミーユが生み出した作品にある情念。それは、ロダンに勝るとも劣りません。
 穏やかな少女像もありますが、佐藤忠良のときに感じた、人間の暖かく穏やかな視線とは異なる鬼気迫る情念、情感。そして、執念ともいうべき、奥深いものを、カミーユの作品から感じます。
 
 パリに滞在中もずっと、ロダンの数々の作品より、カミーユの「分別盛り」を思い、心は千路に乱れました。何故?帰ったら、彼女が知りたい・・・
 波乱に満ちた彼女の過酷な人生、彼女の背負った重いものを知るのは、日本に帰って何冊かの本を読んでからでした。(続く)
☆写真は、パリ ロダン美術館「考える人」

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