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みんなみすべくきたすべく

分別盛り

394分別盛りj2
(2012倫敦巴里52)
(承前)
 東京ブリヂストン美術館「ドビュッシー、音楽と美術」にも、カミーユ・クローデルの作品は3点来ていました。
 一時期、交流のあったドビュシーと、カミーユです。ドビュッシーが生涯、手元に置いていたと言うカミーユの「ワルツ」(ブロンズ)が、印象的でした。ギリギリのバランスで抱き合い、身体を寄せ合う男と女。男が女の腰を支えているのですが、その腕が、本来の人間のバランスより明らかに長く、太く・・・つまり、倒れそうになる女をしっかりと支えているのです。ギリギリのバランスのまま、ベッドに倒れ込む二人なのか、そのまま、禁断のワルツを踊り(添い)続けるのか、すでに足元は、一つに溶け合っています。
 また、「懇願する女」も、ありました。誰に懇願?何を?そんなに悲しい顔しないで・・・・・・・・・

 それでも、パリ ロダン美術館で見たカミーユの「分別盛り」は、もっともっと強烈なオーラを放って、そこにありました。

 懇願する女とともに、老いた悪魔(老女)、その老女に全身をゆだねようと、今まさに、軸足を悪魔の方に向けている男。ああ、なんて、苦しい。その作品に強い力を感じます。かつて、初めてフェルメール「真珠の耳飾りの少女・青いターバンの少女」を見たときと同じ行動を取っていました。一度見て、ジッと見て、ぐるっと見て、下から見て、横から見て、ああ、離れられない・・・で、帰りにもう一度、同じことして・・・(続く)

☆写真上、パリロダン美術館カミーユ・クローデル「分別盛り」。
                            

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