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石山寺縁起絵巻

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 2012倫敦巴里報告の道半ばで、突然ですが、滋賀県立美術館「石山寺縁起絵巻の全貌展」に行きました。初めての、石山寺縁起絵巻7巻一挙大公開でした。(~2012年11月25日まで)
 すいていて、とても見やすく、こんなに丁寧に絵巻を楽しんだのは初めてです。大抵、絵巻展に行くと、丁寧に見る人や入場者数の多さから、ちっとも見えないことが多いですから。

 初めに書ありきで、絵が出来たようです。全7巻の絵巻は、見ごたえがあります。前後期で入れ替えがあり、重要文化財と摸写本が入れ換わります。摸写本は、新しいので、綺麗です。また、摸写本といっても、素人が模写しているのではなく、土佐派を代表する土佐光起や、徳川時代の三大家の一人、谷文晁 等々が、描いています。それでも、模写という制約からか、本来の重要文化財の絵巻に見られる自由闊達さが目減りしているように思います。重要文化財の絵巻に描かれている人たちの表情、動きは生き生きとしているのです。視線の動き、手の動き、指までも。

 それに、重要文化財の石山寺縁起絵巻は、誰一人として同じ顔をした人が居ません。ほんとです。全部違う顔なんて信じられますか?(模写本は、その点、手を抜いているんだろうか?同じ顔の人が並んでる!)石山寺縁起絵巻では、どの人も、その人の個性が伺えるのです。だから、リアリティが増し、年経ても、訴える力を持つのだと思います。
 何かを物語っている一人一人を見ているだけで、楽しく、あっという間のひとときでした。絵本の原点がここにありました。

 それにしても、いろんなご利益が描かれていて、これを見ていると、「ははぁ、有難いことや。こんなことも、あんなことも、叶えてくれるや。石山寺さんに、お参りせな・・・」と、思ってしまいます。不信心者にも、宣伝効果抜群。ありがたや、ありがたや・・・

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