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モローの貴婦人と一角獣

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(2012倫敦巴里38)
(承前)
 クリュニーの「貴婦人と一角獣」タペストリーは15世紀末に作られ、その後、所在不明となり1841年にお城で発見され、1882年に元修道院のクリュニーで公開されました。(発見者がまた凄い!小説家であり官吏であった「カルメン」「エトルリアの壺」*の著者メリメ。)それで、その頃、パリの話題となり、それに触発され描かれたのが、写真のギュスターブ・モロー「貴婦人と一角獣」なのです。(1885)。

 モローは、パリの美術学校エコール・デ・ボザールで教鞭をとり、マチスやルオーにも影響を与えます。先に書いたゾラの小説「制作」にも、モローの影響が見えます。

 一つの作品、一人の芸術家が成し得た仕事が、後世 誰かに何かの影響を与え、つながって行く。それが、たとえ、小さく描かれた花であっても。また、異国の子どもが楽しむ絵本にまでも。芸術の奥の深さは、「きり」がありません。

 そんなモロー自身は、ドラクロアの影響を受けたといいます。(続く)

*「カルメン」(メリメ 堀口大學訳 新潮文庫)(杉 捷夫訳 岩波文庫)
*「エトルリアの壺―他五編」(メリメ 杉 捷夫訳 岩波文庫)

☆写真上は、ギュスターブ・モロー美術館の「貴婦人と一角獣」。この写真では、うまく写っていませんが、本物は、やさしい雰囲気の伝わる作品でした。下は、クリュニー中世美術館の外壁にあった日時計。左上に1674年と書いてあります。

◎速報!来年2013年に、クリュニー中世美術館の「貴婦人と一角獣」のタペストリー6枚!が日本に来ます!これは、かなり凄いことなのです。海外貸出は、1974年にただ一度、アメリカメトロポリタンだけだからです。東京、国立新美術館4月24日~7月15日。大阪、国立国際美術館7月27日~10月20日。(情報提供&Co.I)

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