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ジャックマール=アンドレ美術館のウッチェルロ

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(2012倫敦巴里29)
(承前) 
 ジャックマールさん、アンドレさんご夫婦の絵画の収集は、個人としては、かなりのものです。例えば、ナティエもフラゴナールもカナレットもレンブラントもボッティチェリもウッチェルロもあるのです。

 ウッチェルロ・・・
堀内誠一は、「ぼくの絵本美術館」の『ウッチェルロとモンヴェルの雅び』の中で≪・・・私はルネッサンスの画家の中でも特別にウッチェルロが好きなのです。≫と言います。私も!とはいうものの、私がウッチェルロを知ったのは、堀内誠一のこの文を読んでからです。

 ウッチェルロは、「サンロマーノの戦い」3部作を描きました。その内の2部をロンドンナショナルギャラリーとルーブルで見ました。(もう一部は、イタリア フィレンチェ ウフッツィ美術館にあります)堀内氏が指摘するように、このウッチェルロを見ていると、絵本『ジャンヌ・ダルク』(ブ―テ・ド・モンヴェル)を思い出さずには居られません。
 氏はいうのです。
≪・・・(モンヴェル)が、印象派以前の“物語る絵画”の真髄をいかに学んだかと賛嘆させられます。その客観的態度、精緻で明確な平面画法において、モンヴェルがルーブルのウッチェルロを頭の中に収めていたのは確実なことと思えます。≫
 そうなのです。私にとっては「物語る絵」!きれいに人物や風景が描かれているだけではなく、そこに物語が読みとれると、美術鑑賞もさらに楽しくなります。

 あれ?ジャックマール=アンドレ美術館のウッチェルロはどうなった?続きます。

*「ぼくの絵本美術館」(堀内誠一著 マガジンハウス)
*「ジャンヌ・ダルク」(ブ―テ・ド・モンヴェル 矢川澄子訳 ほるぷ)
☆写真は、パリ ジャックマール=アンドレ美術館 ウィンタールームと言われる天窓から陽光サンサンの温室風の部屋。ご自慢の大理石の美しい階段。階段を上がり、吹き抜けをを進むと、ミュージックルームの上に繋がります。楽師たちが、その回廊で音楽を奏でたのでした。
          
                          

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