FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

ミレーのアトリエ

281ミレーアトリエj
 (2012倫敦巴里⑯)
 確かにパリもロンドンも魅力的な街です。「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」と、サミュエル・ジョンソンが言ったように。
 イギリスに行くときは、何らかの形でロンドン以外を組み入れるのですが、言葉のわからないフランスは、とりあえず、半日バスツアーに参加して、ほんのちょっとパリ以外にも行ってみました。結果、フランスもやっぱり、田舎でしょう。
 そこは、フォンテーヌブローの森にほど近いバルビゾン村。ああ、出来れば、宿泊して朝の散歩をしてみたかった。時が止まったかのような作りの家々の並ぶメインストリートを半分しか歩いていないのですが、探訪したいところがいっぱいあるのです。

 バビルゾン村に住みついた画家たちは、ミレー、コロー、テオドール・ルソーなどです。ミレーのアトリエは、見逃しそうになるような素朴な看板と作りで博物館としてありました。ミレーが、家族とずっと住んだアトリエであり住居です。ここで描かれたのは、岩波書店のロゴになっている「種まく人」(ボストン美術館・山梨県立美術館)、「落ち穂拾い」「晩鐘」など、日本人もよく知っている絵画です。今はこのアトリエに、それらの絵はなく、「落ち穂拾い」「晩鐘」は、オルセーにあって、このアトリエには、ミレーの資料やミレー以外の人が描いたミレーの肖像画などが展示してあります。

 確かに、パリのオルセーに展示していれば、世界中の人が見やすいわけですが、前も書いたように、オルセーには見るべき絵が多すぎて、「落ち穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」までも、大勢の一部。これらの作品が、日本に来たら、人の頭しか見えないくらい混雑するでしょう。
 あの静謐な絵は、村の小さなアトリエにあった方が似合うと思います。(続く)         
                        282ミレー暖炉j

PageTop