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ゴッホは富士山がお好き?

(2012倫敦巴里⑪) タンギー爺さん小j
(承前)
 ロンドン コートールド美術館のお気に入りは、ゴッホの風景画「花咲く桃の木」です。日本に憧れた彼は、満開の桃の花の植わっている畑のはるか向こうに、小さく富士山を描いています。同じコートールドにある、「耳を切った自画像」と全く違う、穏やかさの溢れる作品です。
 「耳を切った自画像」の背景には、浮世絵の佐藤虎清『芸者』がアレンジされて描かれていますが、ここでも、どうしても富士山が描きたかったゴッホです。また、パリ ロダン美術館のゴッホ「タンギー爺さん」の背景は、浮世絵など日本風のもので覆い尽くされています。そして、タンギー爺さんの頭の上には富士山。ゴッホが、日本に傾倒し、富士山には特別な思いをもっていたのがわかります。

  今回の倫敦巴里美術館三昧では、オルセーで、ゴッホが耳を切った後の自画像(右耳が見えないように描いている絵)を見て、コートールドで上記「耳を切った自画像」を見ました。また、セザンヌの「カード遊びをする人々」「サント・ヴィクトワール山」もそれぞれのバージョンを、オルセー、コートールドで見ることが出来、贅沢な鑑賞ができたことを喜んでいます。カードもヴィクトワールも自画像も、他の美術館にもあって、いつか、それらも比べてみたい等と欲張ったことを考えてはいけません。素人はこれで充分です。はい。(続く)

☆写真は、パリ ロダン美術館のゴッホ「タンギー爺さん」。背景右側に映る格子は背後の窓ガラスが反射して写っています。他にも、フラッシュをたかずに撮った絵画の写真があるにはあるのですが、恐れ多くて、遠慮の気持ちが働いて、ぶれていたり、ゆがんでいたり、作品の大きな力に負けています。特に、小さなルーブルのあの絵・・・。

  パリの美術館は、カメラに厳しいところと、フラッシュはだめなところと、何も言わないところとありました。今のデジカメは、フラッシュなしで、暗いところも撮れるので、皆さんよく撮っていました。たまに、フラッシュが光った人は、こっぴどく叱られていましたけれど。
 ほとんどの美術館が自然光を取り入れていて、鑑賞しやすいのは、いいのですが、作品に果たしていいのかと、時にパリパリに乾いた油絵を見て思うのです。カメラ以前の問題のような気がします。

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