FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

シェイクスピア&カンパニー書店

          261シェイクスピア&カンパニー書店j
(2012倫敦巴里⑤)
 パリのホテルは、この英文書籍専門店・古書店のすぐ近く、セーヌ左岸5区、カルチェラタンでした。この書店のことは、 『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』 
(ジェレミー・マーサー 市川恵理訳 河出書房新社)で知りました。

 もともとは、作家たちのサロンのような存在であった有名書店の名を継ぎ、場所を移したシェイクスピア&カンパニー書店です。そして、ここに集まる個性的な人々の個性的なエピソードの数々で、この本は、成り立っています。毎日曜に朗読会を開き、窓からノートルダム寺院とセーヌを正面に見る、などと読むと、エレガントなパリのサロンを思い浮かべるかもしれませんが、そこは、まったく違って、エレガントとは程遠い。が、しかし、書名に「優しき日々」とあるように、心優しき個性派の集団とも言えます。

 2011年12月に亡くなったジョージというオーナーの個性とその熱意は、人を呼び、今も娘さんが受け継ぎながら、その場所にありました。ジョージを偲ぶ連続の催しとして、現在は、毎月曜に店の前に椅子を並べ、公開イベント(公開討論?)をしています。その日の、テーマは、多分「カフェ文化」についてだったと思います。うーん、マイク調節の「ワンツー ワンツー」しか、よくわからないのが、なさけない。

  狭い店内には、本が溢れ、決して綺麗とは言えない椅子が随所にありました。そこに根が生えたように坐り込んで、本を読む人。きしむ狭い階段を上ると、窓の外には、ノートルダム寺院の美しい姿。と、思ったら、窓辺に何か日本人には不明なおつまみと飲み物の瓶(多分、ワイン?)。数えきれないメモや手紙を張った、人一人が入り込めるだけのスペースにタイプライター(決してオブジェでなく、使っていいものだと思います)。それに、日本の押し入れの上段みたいなところには、子どもがくつろげるように絵本等が散らかっています。中庭ではないまん中の窓の屋根には、古びた玩具やフィギュア。どこをとっても、絵になりそうな、雑多な散らかり様。写真禁止でした。

  元オーナー、ジョージのモットーは、「見知らぬ人に冷たくするな。変装した天使かもしれないから。」であり、本や文章に関わる困った人々を救済する精神が、今もその書店には溢れていました。パリ滞在の5日間、夕食調達の折、何度か、のぞきに行きました。(続く)

☆写真は、パリ5区、シェイクスピア&カンパニー書店、店頭月曜午後7時~
下の写真は、書店隣の小さな公園から撮ったノートルダム寺院

                                  262バラのむこうのノートルダムj

PageTop