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つぶやき岩の秘密

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 アーサー・ランサムシリーズ(岩波)は、すでに読んでいるとして、小学校高学年や中学生の夏の一冊は、新田次郎の「つぶやき岩の秘密」(新潮文庫)もあります。
 書店の文庫本コーナーに、新田次郎生誕100年と銘打って、表紙を向けて売りだしていました。ん?どこかで聞いたような題名。少年冒険小説?あとでわかったのは、NHKの少年ドラマシリーズで、かつて放映されていたらしい。しかも、この本は、長い間絶版だったらしい。

 少年冒険小説ですから、主人公の成長物語です。
 内容は、洞くつ探検、謎解き、金塊、殺人、戦争の影・・・と、
 アーサー・ランサムの「嗚呼、夏休み、万歳百万唱!」という感じではありませんが、海、探検、宝物、そして、その謎。

 宝物と言えば、スティーブンソンの「宝島」も、登場人物の少年は一人で、他はみんな大人でした。この「つぶやき岩の秘密」も同じです。宝島には、ワルの大人がほとんどで、こちらは、主人公を取り囲む大人は、いい人が多い。それなのに、何故、殺人?
 というわけで、少年小説の体をなしてはいますが、後半、一気読みできる、推理小説ですね。

 で、どこかで聞いたような題名・・・と考えていたら、ドリトル先生を書いたヒュー・ロフティングの「ささやき貝の秘密」(山下明生訳 岩波少年文庫 1996)を思い出しました。似てる!新田次郎がここからヒント?と思ったら、ロフティングの「ささやき貝の秘密」の原題は「The Twilight of Magic≪魔法の薄明かり≫」(1931)、日本語のネーミングは新田次郎の「つぶやき岩の秘密」(1970)が先でした。ただ、「ささやき貝」も「つぶやき岩」も、それが、物語のキーワードには違いありません。

 ちなみに、ロフティングの「ささやき貝の秘密」の挿絵は、ロイス・レンスキー!そう、絵本「スモールさんシリーズ」(福音館)
☆写真は、アメリカ東海岸メインの海(撮影:&Co.T)

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