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みんなみすべくきたすべく

本屋大賞

243マーローボートj
(『図書館の近くに住んでいます。』より続き)
(承前)
  図書館で予約を入れても、なかなか順番が回ってこないのは、覚悟の上で、予約をいつもいれるのが、その年の「本屋大賞」を受賞した本です。2012年も発表された4月の後、それほど時を経ず予約して、大賞受賞の 「舟を編む」 が手元に届いたのがつい最近8月下旬でした。

 小川洋子の「博士の愛した数式」が第一回本屋大賞らしく、本を愛する(はずの)書店員の投票でなりたっているこの賞なので、信頼感があって、予約をいれるのです。が、しかし、時として、好みに合わないものや、これが?というものも入っていることもあります。初めから映像化を意識して、話を書いているのではないかと思えるほど、多くは映画やテレビ等、受賞後、映像化されています。
 共通しているのは、読みやすい。小難しくない。一気に読めちゃう。
 で、それぞれの本が、50年後、100年後、どうなっているかなんて、そんなこと、どうでもよくて、ともかく、今、このときの読者を楽しませることに専念しています。

  さて、「舟を編む」は、辞書の編纂にたずさわるちょっと個性的な人々の話です。IT時代にありながら、『一つ一つ手作業で作り上げる辞書』という世界がバックボーンです。ここが、読者の心をつかむ一因かもしれません。大体、多くの読書好きは、辞書には敬意を払うか、あるいは少なくとも、一目置いていますからね。そして、いまどき、珍しい地味な装丁は、「大渡海」*という辞書と同じく、こだわりの作りです。それは、中身で勝負という本作りの人たちの姿勢だと思います。(*「大渡海」は、「舟を編む」で完成する辞書。)

「博士の愛した数式」(小川洋子 新潮社)
「舟を編む」(三浦しをん 光文社)

☆写真は、英国マーロー、ボート置き場。

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