FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

KATAGAMI展

189型紙j
 京都国立近代美術館の「KATAGAMI展」(2012年8月19日まで)は、現在、英国に行っている娘が、「代わりに見に行っといて」と、言い残していった展覧会です。わかりました。

  日本の型紙が、英国のアーツ&クラフト、フランスのアール・ヌーヴォー、ウィーンやドイツ語圏のユーゲントシュティール等などに多大な影響を与えたのがよくわかる展覧会です。浮世絵が西欧近代絵画に多大な影響を与えたのは、有名ですが、工芸の世界では、日本の型紙「KATAGAMI」が、西欧近代工芸に多大な影響を与えました。もう一つの「ジャポニズム」なのです。
 それにしても、日本の「KATAGAMI」は、凄い!以前、「明治の七宝展」で並河靖之が作った超絶七宝を見たときも、「おお!」の連続でしたが、今回も、また超絶技法で、「おお!」「わあ!」の連続。それに、その美意識。

  どの型紙が、どの作品に影響を与えたかが、比較できるように展示されていました。影響を受けたとされるものには、大雑把な感じのするものもあり、概ね、もともとの「KATAGAMI」の方が繊細で、美しく見えます。

  工芸というと、今まで、芸術から一歩さがったものように思われてきたように思います。また、芸術家と職人という区別もあります。が、しかし、芸術が人の心を根本のところで励ますものであるなら、日々、生活の中に存在する美しい工芸品も、もっと大事にされてもよかったはずです。浮世絵と同じくこの型紙もずいぶん国外に流出してしまいました。あ~あ 
(「工芸品の幅広い裾野)に続く)

☆写真は、「KATAGAMI展」限定の「海苔」を巻きました。ご飯粒が見えるでしょう?「鳥繋ぎ」という型紙。すぐ、湿気てしまう、はかない工芸品です。

PageTop