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泉屋博古館

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  昨日は、古筆のお稽古の番外編でした。京都、東山の新緑美しく閑静な地域にある泉屋博古館(せんおくはくこかん)に、先生とご一緒させていただきました。住友コレクション「書を楽しむ―日本・中国書跡展」です。先生の解説付きなので、とても勉強になりました。
 ポスターになっている書「伝紀貫之の“ゆふつくよ をくらの山になくしかの こゑのうちにや 秋はくるらむ”」などは、ポスターの写真と実物では少々印象がちがいます。この作品は、ポスターになるくらいですから、展覧会一押しの優雅な線が美しい書です。写真にすると、1000年前の平安期の書でも、はっきり・くっきりと写ります。ところが、実物は、とても小さいもので、その紙の持つ特質や紙の劣化も手伝い、また照明を落としていることもあって、はっきり・すっきりとは見えません。その分、書のもつ、柔らかく、たおやかな筆使いが伝わってきます。
 先生はおっしゃいます。「印刷されたものと実物は、やっぱり違うねぇ。実物は、その人が軽く筆を持つ人かどうかも分かるし、緊張して書いているかどうかというのも伝わって来る」と。へぇー、そうなんだ。ふむふむ。
 続けて、先生は、ご自身が「よし」とする書は、字体や書式を細かく見るより、見て「すがすがしい」印象を持つ作品だ、とおっしゃいました。なるほど!わかる!
 初見では、まだまだほとんどまったく読めない文字たちではありますが、それぞれが持つ個性を楽しむことはできました。そして、どんな芸術も、本物に触れてこそ、喜びも大きいと感じたことでした。

☆写真は、泉屋博古館中庭から東山を望む

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