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アルノルフィーニ夫妻肖像

肖像画j
≪「ローズ・ベルタン」から続き≫
(承前)
(写真は、英国クリブデン宮殿の天井画から、2014年夏にナショナルギャラリーで撮った「アルノルフィーニ夫妻の肖像」に差し替えました。)
閑話休題。
琥珀捕り」がフェルメールなら、「シャムロック・ティー」のお話の骨は、ロンドン・ナショナルギャラリーにあるヤン・ファン・エイク(1390-1441)の「アルノルフィーニ夫妻の肖像」です。

 タイトルだけでは、どんな絵かピンと来なくても、左に大きな黒い帽子をかぶり、黒い長い上着を着たかまきりみたいな顔の男の人、右には、緑のドレスの大きなふくらみに片手をそえた若い女の人。奥の壁には、丸い凸面鏡。そこには、二人の後ろ姿と、また別の人が映っています。二人の履物は転がっていて、二人の間には、犬がいて、左の窓辺には、リンゴ、窓の向こうには木になるサクランボ、窓の下には3つのオレンジ。頭の上のシャンデリアには、何故かろうそくが一本。右手のベッドや椅子の彫り物など、いわくゆえんがありそうな絵、です。

 この謎めいた絵は、今までに専門家たちが、色々な解釈や、研究をしています。そんな中、キアラン・カーソンの「シャムロック・ティー」では、この絵が、あちらの世界に行く入口となります。「ナルニア国物語」*では、たんすの奥の奥に入っていったら、ナルニアに着きますが、「シャムロック・ティー」では、たんすの代わりに「アルノルフィーニ夫妻肖像」が、その入口になるのです。もちろん、幻覚剤としての「シャムロック・ティー」がなければなりませんが・・・(「ドラゴン」に続く)

*「ナルニア国シリーズ」(C.S.ルイス 瀬田貞二訳 岩波書店)

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