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映画「第九軍団のワシ」

56わしj
  ナルニアも指輪も劇場に見に行っていないのに、マーカス・フラビウス・アクイラ役のハンサムな俳優さんに、ついついなびいて、映画「第九軍団のワシ」を見にいきました。エスカ役は、大きくなって演技も上手くなった「リトルダンサー」のあの子。スコットランドの景色も美しい。ただ、エンディングの最後まで見ていたら、「ハンガリー」と出てきたので、一部ハンガリーでも撮影したようです。

映画と本は違うものと思っていたものの、やっぱり、原作「第九軍団のワシ」*より、戦いの場面、殺戮の場面の比重がずいぶん大きいのは、しんどい。映画で、プライド、信頼、成長など、内面を表現するのには、激しい戦いや流血シーンとの対比が、必要ということでしょうか。原作だと、マーカスとエスカの心の交流が、もっと際立っています。もちろん、他の人たちの関わりも、書き込まれています。さまざまな描写が、読む人の頭の中で、登場人物を形作り、遠い昔の異国の人たちなのに、よく知っている人たちとなって、感情移入できます。それが、読書の一つの楽しみ。そして、サトクリフの歴史小説には、時や場所を越えて在る「人間」に出会う喜びがあり、「生きる」ことの賛歌が書かれています。「読んでよかった。」と素直に思います。

とはいえ、ここで、サトクリフの歴史小説を熱く語るのではありませんでした。あくまでも、映画「第九軍団のワシ」のこと。というのは、映画の宣伝には必ず岩波書店の「第九軍団のワシ」を紹介しているので、この映画を見て、本を読み、さらにサトクリフの作品を次々読む人が増えるなら、と願うからです。

*「第九軍団のワシ」(ローズマリ・サトクリフ 猪熊葉子訳 ホッジス絵 岩波書店)
☆写真は、英国レディング博物館にある羽根の取れた「第九軍団のワシ」
ちなみに、アクイラはラテン語で「ワシ」のこと。

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