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みんなみすべくきたすべく

子どもの本でちょっとお散歩(川その3)

28ウィンダミア渡しj
 「金の毛が三本ある鬼」
(グリムの昔話 大塚勇三訳 フェリクス・ホフマン絵 福音館書店)
 お話の細部は思い出せなくても、強烈な印象を残す場面や言葉が、心のどこかに残っていて、あれって、どんな話だった?と、気にかかることがあります。昔話にも、そんな話がいくつか。
 その中の一つに、「川」の渡し守が、年中行ったり来たりして、いつまでも交替してもらえないのは、どうしてか?という謎を解く話があります。「いつまでも交替してもらえないなら、次に来る人に竿を握らせてしまいなさい」という、わかりやすい答え。単純すぎて、なんか理不尽。「いつまで、やるん?」
 そもそも、人食い鬼がキーマンなのですが、鬼退治の話でなく、間抜けな役回りの鬼さんです。
重要なのは、3つの謎解き。ところが、その竿の交替の謎は思いだすのに、他の2つは、ええっと、何?印象が薄い。また、無理難題をふっかけるのは、王さまでその報いを受けるのも王さまですが、お話の初めはどんなだった?・・・・それなのに、次に来る人に竿を握らせるという明快な答えは、時として、頭の中で、ぐるぐるぐる。
 しがらみも、経験も、失敗も、みーんな、無責任に「はい、交替。」と、リセットしたいことがある身だからこそ、特に、この「竿の交替」場面が、願望となって深く心に残るのかもしれません。

 ☆写真は、英国湖水地方ウィンダミア湖の渡し船。このウィンダミアフェリーの説明文によると、創業500年以上で、初めは手こぎ、蒸気、今はディーゼルエンジン。竿の渡しとは書いてありませんでした。写真中央湖面にロープのようなものが写っているように、ケーブルが船の左右に張られていて、ケーブルフェリーというらしいです。詳しい仕組みは、わかりませんが、ケーブルカーみたいなもの?
 もちろん、向こう岸に、鬼も居ず、無理難題もふっかけられず、「いいとこやねぇ」と、大満足しました。されど、湖水地方、ピーター・ラビットとアーサー・ランサムの世界に行ったのは、もはや20年も前。したがって、この写真は、昨年行かれた方(&Co.I)のデータを、いただきました。 「ニア・ソーリーよ さようなら~」という一枚です。

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